2025年9月10日

「最近、生理がこない」「周期がバラバラ」「出血量が多すぎる」――そんなお悩みはありませんか?
月経不順(生理不順)は多くの女性が経験する症状ですが、その背景には生活習慣やホルモンバランスの乱れ、さらには婦人科の病気が隠れていることもあります。
月経不順(生理不順)とは?
通常、生理の周期は 25~38日 の範囲が「正常」とされます。
この周期が安定せず、極端に短くなったり長くなったり、出血が不規則に起こる状態を「月経不順(生理不順)」といいます。
- 生理が予定日よりも早く来る/遅れて来る
- 出血がダラダラ続く
- 出血量が極端に少ない/多い
- 3か月以上、生理がこない
こうした状態が繰り返される場合は、婦人科受診をおすすめします。
月経不順と不正性器出血の違い
似た症状で混同されやすいのが「不正性器出血」です。
- 月経不順:本来の生理のリズムが乱れている状態
- 不正性器出血:生理とは関係なく起こる出血(例:排卵期出血、更年期の出血、子宮や頸部の病気による出血)
特に40歳以降で「生理とは無関係な出血」があった場合、子宮体がんや子宮頸がんのサインであることもあるため、早めの受診が重要です。
月経不順の主な原因
生理は、脳と卵巣が分泌するホルモンのバランスで調整されています。
そのため、体調や生活習慣の変化、ホルモンの病気によって乱れることがあります。
- ストレス・過労・睡眠不足
- 急激な体重の増減や過度なダイエット
- ホルモンバランスの乱れ(排卵障害など)
- 高プロラクチン血症(脳下垂体から分泌されるプロラクチンが多すぎる状態。排卵が止まり、生理が来なくなることがあります)
- 甲状腺の病気
- 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
- 子宮内膜症・子宮筋腫などの婦人科疾患
- 思春期や更年期のホルモン変動
受診が必要なサイン
次のような症状がある場合は、早めに婦人科での検査をおすすめします。
- 3か月以上生理がない
- 生理周期が毎回バラバラで予測できない
- 出血量が極端に少ない/多い
- 強い生理痛やめまい、貧血症状がある
- 妊娠を希望しているのに生理不順が続いている
- 生理とは無関係な出血(不正性器出血)がある
月経不順の治療法
治療は原因やライフスタイル、妊娠希望の有無によって異なります。
- 生活習慣の見直し(睡眠・食事・ストレス管理)
- ホルモン療法(低用量ピル・黄体ホルモン剤など)
- 高プロラクチン血症や甲状腺疾患など、基礎疾患の治療
- PCOSなど婦人科疾患に応じた治療
まとめ
- 月経不順(生理不順)は多くの女性に見られる症状ですが、原因によっては放置できないこともあります。
- 「最近、生理がこない」「周期がバラバラ」「出血が多すぎる/少なすぎる」などが続く場合は婦人科受診を。
- 特に不正性器出血(生理以外の出血) がある場合は、早めの検査が大切です。
- 高プロラクチン血症など、ホルモンの病気が背景にあることもあります。
👉 月経や出血のことで不安を感じたら、お気軽にご相談ください。